バレンティン 状態は史上最高!13日DeNA戦予告「2本打つ」

[ 2016年2月13日 05:30 ]

「チャンピオーン」とポーズを取るバレンティン

 ドスンと重低音が響くと、球場がどよめいた。ヤクルト・バレンティンがフリー打撃でバックスクリーンのスコアボード直撃の推定140メートル弾。これでは終わらない。続く球も軽々とバックスクリーンへ。さらに右中間へ放り込む3連発だ。

 「史上最高に状態が良い」と得意満面。となれば、今季は13年につくったシーズン60本塁打のプロ野球記録再現か――。そこをつつくと「もっとだよ。メニーメニー。70本。マックス」と自信の言葉が返ってきた。

 昨年は左アキレス腱手術の影響で春季キャンプに参加できず、シーズンも打率・186、1本塁打の大不振。13年の打棒の面影はなかったが、故障の恐怖心が消えた今年は体の切れが違う。キャンプインから苦手な持久走で「キツイネ、オシマイ」と勝手に切り上げたことはあったが、それ以外のメニューは全て消化。この日の走塁練習では本塁へ軽やかなスライディングを見せた。主砲が明るいとチームの雰囲気も違う。アウトの判定におどけて審判へ迫り、周囲の爆笑を誘った。

 真中監督は「2月の最初から順調にきている」と評価。初の実戦となる13日の練習試合・DeNA戦(浦添)に向け「状態を取り戻したいというのもあって早めの起用です」と「4番・DH」での先発出場を明言した。昨季4番で打点王に輝いた畠山が腰痛で復帰のメドが立っていないだけに、バレンティンにかかる期待は大きい。

 「2本のアーチを打つよ。(今キャンプが来日6年目で)一番バットを振っているんじゃないかな」。高らかな猛打予告。状態が万全ならば、他の打者とはモノが違う。(平尾 類)

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