メッツ・マーフィー大暴れ!9年ぶり突破 全得点絡んだ

[ 2015年10月17日 05:30 ]

<ドジャース・メッツ>リーグ優勝決定シリーズ進出を決めて喜ぶ元オリックスのコリンズ監督(左端)(AP)

ナ・リーグ地区シリーズ第5戦 メッツ3―2ドジャース

(10月15日 ロサンゼルス)
 ナ・リーグの地区シリーズ1試合が15日(日本時間16日)に行われ、メッツが3―2でドジャースを下して3勝2敗とし、9年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出を果たした。ダニエル・マーフィー内野手(30)が全3得点に絡む活躍。17日(同18日)からカブスと対戦する。ア・リーグ優勝決定シリーズは16日(同17日)に開幕し、ロイヤルズが本拠地にブルージェイズを迎える。

 メッツのいぶし銀・マーフィーが2打点1得点で全得点に絡み、チームを9年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出に導いた。6回にグリンキーから決勝点となる右越えソロ。第1、4戦では左腕カーショーからも2本塁打しており、ド軍が誇る左右のサイ・ヤング賞投手から本塁打した今季唯一のナ・リーグ選手となった。

 守備位置は固定されておらず、今季は自己最多の14本塁打と大砲タイプでもない。らしさが光ったのは1点を追う4回1死。右前打で出塁後、左打者のデューダが四球を選んだ。二塁へゆっくり進むと、右寄りの極端なシフトを敷いていた相手守備陣の隙を突いて、急加速してガラ空きになった三塁を一気に陥れた(記録は三盗)。「二塁にはゆっくり歩いて、誰もタイムを取らないようにと気を付けていた」としてやったり。頭脳的な走塁で一、三塁にチャンスを広げ、後続の犠飛で同点の生還を果たした。

 元オリックスのテリー・コリンズ監督が「野球マニア」と評する研究熱心さを持つ、06年ドラフト13巡目入団の生え抜き30歳。「彼は常に何が起きているか注意を払い、次の一手を探っている」と指揮官が信頼を寄せるベテランが初めてひのき舞台で輝いた。 (奥田秀樹通信員)

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