作新学院 最多9度目優勝!エース福田が全4戦完封

[ 2015年8月27日 05:30 ]

<作新学院・能代>6年ぶり9度目の全国制覇を成し遂げ、喜ぶ作新学院ナイン

 第60回全国高校軟式野球選手権大会最終日は26日、兵庫県の明石トーカロ球場で決勝が行われ、作新学院(栃木)が能代(秋田)に2―0で勝って6年ぶり9度目の頂点に立つとともに、同校が持つ最多優勝回数記録を更新した。福田聖也投手(3年)は史上4人目の4試合完封。5年ぶり3度目の優勝を目指した能代は、好機であと1本が出なかった。

 28度の出場を誇る軟式の名門、作新学院が守り勝つ野球を貫いて6大会ぶりに復活した。全4試合で完封したエース福田は「最後は気持ちで投げた。肩の荷が下りました」とうれし涙を流した。3日連続の登板に「さすがに体全体が重かった」と自慢の直球は初回から上ずったため、変化球主体の投球に切り替えて打たせて取った。練習の6、7割を守備練習に割いたという野手陣も無失策で後押しした。

 打線は7回、無死満塁から2死となったが、二、三塁から半田のボテボテの当たりが三塁内野安打となり、悪送球も誘って2点をもぎ取った。連投を見越して鍛錬してきた福田には、十分すぎるプレゼントとなった。

 一昨年は選手権大会への出場を逃し、昨年は1回戦敗退。選手たちに強豪の自覚が薄れ、練習がおろそかになる時期もあったという。黒川陽介監督は「長かった。諦めずに子供たちと向き合いながらやってきて良かった」と優勝の味をかみしめた。

 ▽決勝
能  代(北東北・秋田)
 000 000 000―0
 000 000 20X―2
作新学院(北関東・栃木)
 (能)清水―大山
 (作)福田―大塚

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2015年8月27日のニュース