小熊　プロ７年目で先発初勝利！中日、２カ月ぶりに最下位脱出

＜Ｄ・中＞勝利投手の小熊はウイニングボールを手にファンの声援に応える

セ・リーグ 中日４－３ＤｅＮＡ

（8月26日 横浜）
　価値ある先発初勝利だった。７年目の中日・小熊が７回１／３を４安打３失点の力投。ＤｅＮＡとの直接対決を連勝に導き、約２カ月ぶりの最下位脱出の立役者となった。

　「きょう勝てば最下位脱出だったので、その勝利に貢献できて嬉しい。先のことは考えず１回、１回集中して投げた結果だと思います」

　慣れないヒーローインタビューでは緊張の面持ちだったが、マウンドさばきは堂々たるものだった。１４０キロ台後半の直球にシュート、スライダー、カーブ、フォークと多彩な変化球を駆使し、ストライク先行の投球。５回までに許した安打はロペスのソロ本塁打１本だった。

　過去には救援で２勝挙げており、２軍では抑えも経験。何でもこなすが「やっぱり１番やりたいのは先発」と話す。今季はプロ初先発から２戦連続で、勝利投手の権利を持って降板後に中継ぎが逆転される不運が続いた。それだけに待望の先発初白星は格別だ。

　ここ１０戦で９勝のチームは６月２４日以来の５位浮上。ＣＳ進出の可能性もまだ残る。殊勲の右腕は「残り試合はまだあるし、全く諦めていない」と力強く言い切った。（山添　晴治）