ゴメス&マートンまた“天敵”打てず 9回猛追も1死満塁で…

[ 2015年8月27日 08:45 ]

<広・神>9回1死満塁、ゴメスが遊併殺打に倒れ試合終了

セ・リーグ 阪神2-4広島

(8月26日 マツダ)
 またジョンソンを打てなかった…。阪神は26日の広島戦(マツダ)に2―4で敗戦。頼みのゴメス、マートンの助っ人コンビが、左腕に1併殺を含む計5打数無安打と沈黙。チームも4月12日の対戦から25イニング連続無得点と大苦戦だ。それでも巨人が敗れたため、2位チーム(ヤクルト)とのゲーム差は3のまま。27日は夏の長期ロードのラストゲーム。難敵の前田健を打って、白星で締めくくる。

 虎党の夢が一気にしぼんだ。0―4で突入した9回に梅野の2ランで追い上げ、なおも鳥谷―大和―福留の3連打で1死満塁!! ヒットが出れば同点、いや、4番のゴメスなら長打で逆転まで期待できる。しかし結果は遊ゴロ併殺。ゲームセットのコールを聞いてしまうとは、まったく予想もできなかった。

 「…」

 主砲は問いかけに何も応じず、無言のまま帰りのバスへと乗り込んだ。話す言葉が見つからないのも無理はないか。ゴメス、マートンの両助っ人のブレーキが明らかな敗因だったからだ。和田監督が言葉をつなぐ。

 「点を取られる前にチャンスがあったけど流れを持って来られなかった。最後まであと一本が出なかったね」

 序盤の好機で、GM砲が凡打を繰り返した。初回2死一、二塁ではマートンが遊ゴロ。3回にも大和、福留の連打で2死一、三塁とジョンソンを追い詰めたが、ゴメスが左飛に終わった。痛恨の打席はまだまだ続く。6回無死一塁でマートンが遊ゴロ併殺なら、8回1死一、二塁はゴメスが詰まった二直。どこかで1本適時打が出ていれば、展開は違っていた。

 4度目の正直もならなかった。ジョンソンに対し過去3試合で奪った得点はわずか2。5月9日以来となった対戦も、7安打しながら8回無得点だった。対戦成績もゴメスが9打数1安打で、マートンは10打数無安打。主軸がこの有様では、やはり苦しい。その上、広島との直接対決はまだ10試合もある。今後も2度、3度とぶつけられる可能性もあるだけに、攻略への対策は急務となる。

 それでも、うつむくような敗戦でないことも確かだ。巨人が敗れたため、2位に浮上したヤクルトともゲーム差は「3」のまま。最短なら9月1日にも優勝マジックが点灯する。得失点差がセ・リーグワーストのマイナス76もあるのに現在首位にいられるのは、一つの白星にかける選手たちの踏ん張りが大きい。阪神有利の状況はこの日の1敗では変わらないし、マートンも前だけ向いた。

 「良いピッチングをされたが、自分の中ではゲームが進むにつれてタイミングが合っていた。次に対戦するときは良い形で勝負したい」

 マートンの最終打席は1ボール2ストライクと追い込まれてから四球を選んでいた。コメントにも、明らかに手応えがにじむ。次週も甲子園で広島3連戦。ど派手なリベンジに期待しつつ、まずはマエケン撃ちで長期ロードを締めくくろう!(森田 尚忠)

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2015年8月27日のニュース