清宮 侍4番で最速156キロ腕からタイムリーも「きょうは70点」

[ 2015年8月27日 05:30 ]

<高校日本代表・大学日本代表>初回、清宮は田中から中前適時打を放つ

壮行試合 高校日本代表2-9大学日本代表

(8月26日 甲子園)
 28日開幕の第27回WBSC U―18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)に出場する高校日本代表は26日、甲子園球場で大学日本代表と「侍ジャパンU―18壮行試合」を戦い、チーム唯一の1年生・清宮幸太郎内野手(早実)が初めて4番を任された。初回に来年ドラフトの超目玉・田中正義投手(創価大3年)から中前適時打を放ち、2打数1安打1打点。7月のユニバーシアード大会で金メダルを獲得した大学代表のエースを叩いた自信を、国際舞台につなげる。

 「4番、指名打者、清宮君」のアナウンスに、甲子園はどよめいた。無理もない。チームただ一人の1年生が4番に座ったのだから。清宮自身にとってもサプライズだった。「4番と聞いた時は返事するのがワンテンポ遅れてしまったくらいびっくりした」。そして、驚きの後に闘志が湧いた。

 「練習試合では5番で打てなかった。どんな打順になってしまうか不安だったけど、迷いが吹っ切れた。燃える思い、打線を引っ張ってやるぞという思いが心にともった」

 プレーボール即、2点を先行された。1回裏のマウンドには最速156キロ右腕・田中。1番・オコエは3球とも見逃しての三振、2番・篠原も空振り三振に倒れる中、3番・平沢がつくった2死三塁のチャンスで初打席が回った。153キロの初球から反応してファウル。1ボールをはさんで3球目、内寄り真ん中の148キロを中前へ運んだ。

 「今まで見たことのない切れ。直球勝負してくれて、絞っていった。あの球だけいきなりクイックで来た。詰まったけど良い反応ができた。甲子園が打たせてくれたかな」。1年生に大役を任せた西谷浩一監督は「状態が良かったし、打順の巡りを考えて4番にした」と狙い通りの打撃にうなずいた。

 力になったのは4番という場所だけじゃない。木製バットを使う国際大会に向けた準備期間。同じトレーニングジムに通う慶大・横尾からバットをもらって試した。メジャーリーガーも好んで使うオールドヒッコリー社製で、材質はハードメープル。「反発力が高くて良く飛ぶ。いろいろ試していると聞いたのであげました」と横尾は言う。高校日本代表合流後に使用してきたものより1センチ長い85センチ、10グラム軽い920グラム。いきなり結果を出し「めっちゃ良いバットだった。横尾さんにベース上で“いいぞいいぞ。バットがいいな”って言われました」と笑った。

 「(4番を)任された以上、ふがいない結果で終われなかった。田中さんからヒットを打ててうれしい。でも満足していない。きょうは70点。世界一になりたい」。早実の清宮から日本の清宮、さらに世界の清宮へ。28日、16歳4番の挑戦が始まる。(松井 いつき)

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