具志堅ばり猛ラッシュ!ロッテ一挙7点 爆笑始球式で火がついた

[ 2015年6月28日 05:30 ]

<ロ・オ>始球式の打席に立った具志堅用高氏は振り逃げでお約束通り?三塁へ走る

パ・リーグ ロッテ12-3オリックス

(6月27日 QVC)
 鮮やかなKOの連続だった。まずはディクソン討ちだ。ロッテは1点を追う2回、先頭の4番・デスパイネの左翼線二塁打を起点に追いつき、鈴木の中前2点打で勝ち越し。デスパイネは3回にも「感触がないくらい会心の当たり」とバックスクリーン左へ10号ソロを放ち、5点を奪って5回で降板に追い込んだ。

 防御率1・36でパ・リーグトップだった右腕を攻略し、伊東監督は「調子の悪いカーブを打者がよく見極めた」とご満悦だ。

 最近5試合で1勝4敗。重苦しいムードを変えたのはキャンプ地の沖縄・石垣島出身のボクシング元WBA世界王者・具志堅用高氏だ。「オリオンビールOKINAWAスペシャルデー」と銘打った試合の始球式に登場。打者として空振りしながら一塁…ではなく、なぜか三塁へ全力疾走。その明るさで本拠地は爆笑の渦に包まれ、ロッテ打線にも元気を与えた。

 6回には「カンムリワシ」と称された具志堅氏の現役時代をほうふつさせる連打がさく裂。6者連続を含む7安打7得点で海田、比嘉の救援陣を連続KOした。3安打2打点、三塁打が出ればサイクル安打だったデスパイネは「僕はボクシングより野球だけど、(偉大な王者が)楽しませてくれて(打線が)活気づいた」と感謝した。

 15安打で今季最多タイの12得点。まだ借金2で5位と順位も変わらないが、決勝打を含む4打点の主将・鈴木は「勢いに乗っていくしかない。チーム全員で頑張る」と誓った。試合終了のゴングが鳴るまで諦めるつもりはない。 (君島 圭介)

 ▼具志堅用高氏(始球式は)ヒットを打ったつもりで走りました。沖縄までホームランを打ちたかったけど、楽しかった。

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