“二刀流”拓大１年岸　初登板で洗礼浴びた「逆方向は初めて」

＜拓大・亜大＞初登板で３回を１安打１失点の好投を見せた拓大・岸

東都大学野球第５週第２日 拓大１―１亜大

（5月6日 神宮）
　２回戦２試合が行われた。拓大は亜大と延長１５回の末に１―１で引き分けた。二刀流で注目を集める岸潤一郎投手（１年）は「３番・ＤＨ」でスタメン出場すると、６回から今季初登板。３回１安打１失点の好投を見せた。国学院大は２―１のサヨナラ勝ちで専大に２連勝し、勝ち点２とした。

　拓大は明徳義塾（高知）出身の１年生右腕・岸が、神宮初登板を果たした。０―０の６回から２番手でマウンドへ。７回に右打者の桝沢に右中間へソロ本塁打を許したが、３回を１安打１失点でまとめた。「逆方向に本塁打を打たれたのは初めてだったので“凄いな”と思った」。１月に右肩を痛め、投球練習再開は４月に入ってから。開幕からＤＨでの出場が続き、この日も９回には同点の足掛かりになる左翼線二塁打を放った。投打の二刀流に「高校時代からそうだったので投げて打っては楽しい」と充実感いっぱい。内田俊雄監督は「経験もあるし思い切ってやってくれればいい」と期待を寄せた。

　▼亜大・諏訪　攻めることだけ考えた。冬場に筋トレしたことで、連投でも球質が落ちなくなったのがきょうにつながっていると思う。