阪神・新井決めた!中日と今季9戦5度目サヨナラ合戦「最高です」

[ 2015年5月7日 05:30 ]

<神・中>9回2死満塁、新井良はサヨナラ打を放ち喜びを爆発させる

セ・リーグ 阪神3-2中日

(5月6日 甲子園)
 今季の阪神―中日戦はサヨナラ決着の応酬だ。9試合の対戦で実に5度目。3月の開幕カードで2度演じ、4月に2度の逆襲を食った阪神が、過去4戦にはなかった逆転サヨナラで仕返しした。0―2の8回に代打・新井の今季1号ソロで1点差。9回は2死走者なしからゴメスの中前打でミラクル劇が始まった。

 福留、マートンが四球を選んで満塁。ここで救援に出た又吉の球を、代打・関本が見極めた。フルカウントから直球が内角に抜け、押し出し四球で同点。最後は、アーチの後に三塁に入っていた新井だった。「(回ってくるなら)同点で2死満塁と分かっていたが、まさかこんなふうになるとは」。2球で追い込まれながら、ファウルを2球続けて粘り、最後はスライダーに食らいついて中前へと持っていった。お立ち台では「最高です」と声を張り上げた。

 試合前の時点で打率1割。甲子園での試合後には室内練習場で打ち込む日々が続いた。兄・貴浩の広島移籍でチームに新井姓は1人になったが、呼ばれ方は変わらず名前で、和田監督は「打てない中でも一番声を出すのが良太。チームにとっても大きな本塁打、サヨナラ打だった」と目を細めた。猛虎伝統の「代打の神様」を受け継ぐ関本も打率・077と結果が出ていない中での貴重な仕事。「必死や、必死。気持ちだけ」と話した。

 サヨナラ勝ちは今季3度目…つまり、全て中日が相手。今度こそ、この1勝を借金生活から抜け出すステップにする。

 ▼阪神・福原(9回1イニングを3人で抑え、今季2勝目)ホントによかった。先発(の岩崎)も、安藤も頑張っていたしね。

 ≪新井3度目のサヨナラ≫新井(神)が9回にサヨナラ安打。自身のサヨナラ安打は全て11年の阪神移籍後で、12年9月2日広島戦でサヨナラ本塁打を放って以来3本目。また、8回には代打で同点アーチ。同じ試合で代打弾とサヨナラ安打の2本をそろえたのは、阪神では新井が初だ。

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