初回から３回連続美技！広島・菊池ズバズバ守備の差でＧ倒

＜広・巨＞初回無死、橋本の飛球を好捕する菊池

セ・リーグ 広島４－１巨人

（5月6日 マツダ）
　勝負の行方を分けたのは守備の差だ。巨人の菅野が序盤、味方に足を引っ張られて失点したのに対し、広島は二塁手の菊池が好守で野村を支えて序盤で流れを手にした。

　「打てないから守りはしっかりしないと」。初回に先頭の橋本が打ち上げた後方への打球を、下がりながら好捕した。玉木守備走塁コーチが「落ちるかどうかで全然違う。（投手は）ああいうプレーで波に乗る」と言ったように、野村は無難な立ち上がりを見せた。

　２回にも先頭・大田が放った強いゴロをスライディングキャッチしてアウトに。さらに反応の良さを見せたのは３回無死一塁の場面だった。小林の打球はマウンド付近で方向が変わったが、菊池は素早く捕球すると、鮮やかなグラブトスで二塁へ送球し、併殺へと導いた。不振だった打撃でも好影響が出て、今季初の３安打をマークした。

　２年連続ゴールデングラブ賞で並外れた守備範囲を誇る二塁手に、先発の野村も「助かった」と感謝。２０１３年９月以来となる巨人との同一カード３連勝を導いたのは菊池の守備力だった。