「少年野球以下や!」罵声浴び…拙守の巨人フランシスコ2軍降格

[ 2015年5月7日 07:30 ]

<広・巨>3回無死二塁、菊池(右)の投ゴロでフランシスコ(中央)はベースカバーが遅れ送球をポロリ

セ・リーグ 巨人1-4広島

(5月6日 マツダ)
 V打点デビューからわずか4日後、巨人・フランシスコの2軍降格が決まった。それほど目を覆いたくなるようなシーンが、繰り返された。原監督が「あの守備はプロとしては非常に恥ずかしいプレー」と切り捨てた一塁守備だ。

 初回無死二塁。菊池が一塁寄りにバントするとフランシスコは前進後に急停止。菅野の一塁送球に備え、111キロの巨体をかがめていた。菅野は二塁走者を刺すためのセオリー通り、三塁寄りに動いたため投前安打となり、この回の2失点につながった。勝呂内野守備走塁コーチは「投手が三塁側に(マウンドを)下りること自体、把握できていなかったみたい」とフランシスコが処理すべきだったと説明した。

 さらに3回無死二塁では菊池のバスターが投ゴロになり、前進後のベースカバーが遅れ、送球が捕れずに追加の2失点を招く。指揮官はバットでも2三振のフランシスコを5回の守備からベンチに下げた。「ちょっと勉強しないといけない」と2軍降格を決断。下半身の張りが完治した亀井と入れ替える。

 メジャー通算48本塁打の大砲はこの3連戦でカーブに全くタイミングが合わず10打数1安打、7三振だ。昨年より体重が10キロ増えて来日したと指摘する声もある。試合後は報道陣の問い掛けに「ノー!」とだけ答えて足早にタクシーへ。巨人ファンから「なめとんのか!」「少年野球以下や!」などと罵声を浴びた。

 4、5日の敗戦もフランシスコの拙守が一因となった。原監督は「3連戦を通じて消化不良的なゲームでしたね。我々の野球をできなかったのが、こういう結果になった」と今季2度目の同一カード3連敗を総括。27歳とまだ若い助っ人の再調整を即断し、首位奪回へ立て直す。

 ≪フランシスコの拙守≫

 ▼4日 2―2の9回1死満塁から代打・小窪の投本間の飛球はインフィールドフライが宣告されたが、三塁・村田が捕球できず、三塁走者の野間が本塁を踏んだ。この直前、打球を処理したフランシスコが本塁を踏んだものの、走者にタッチしなかったため、生還が認められた。打者は既にアウトになっているため走者の封殺は成り立たずタッチが必要だった。

 ▼5日 0―0の初回1死一、二塁から新井が一塁側へのファウルフライを打ち上げ、フランシスコが背走して追うも捕球できず、直後に先制二塁打を浴びた。この回10失点を失ったが、初回2桁失点は巨人史上初だった。

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