虎ローテ再編 能見、巨人戦回避へ…中西コーチ「1つ勝てば変わる」

[ 2014年8月5日 06:25 ]

梅野(左)と東京へ移動する能見

 今月2、3日のDeNA戦(甲子園)を雨で流した影響で、阪神の先発ローテーションが4日、再編された。7日のヤクルト戦(神宮)に登板予定だった能見が、9日の広島戦(京セラドーム)へ向かうことが決定し、12日からの巨人3連戦での起用が無くなった。

 12年9月15日の対戦から追加日程分を除いて足かけ3年、実に14カード連続で巨人戦に登板してきた左腕。Gキラーの“登板回避”には理由があった。

 中西投手コーチは「(巨人戦よりも)今は能見の状態を上げること。1つ勝てば変わってくる」と説明。現在、自身6連敗中(5勝10敗)で、今季1勝4敗、防御率4・79と相性の悪い宿敵との対戦をあえて避けて、今季未登板の広島戦で白星を狙う。エースの復調を念頭に置いたローテ変更だ。

 この日、甲子園の室内練習場で行われた指名練習に参加した能見は「(中8日は)問題ない。自分がというより、チームが勝てばそれで良い。(過去8試合)俺が投げてる試合は全部負けてる。たまたまじゃない。チームが勝ったらまた変わってくると思う」と5月24日以来となる6勝目をつかむため静かに闘志を燃やした。

 当然、打倒・巨人へ能見の力は必要不可欠。12日からの3連戦(東京ドーム)にはメッセンジャー、岩田、藤浪を起用するものの、首脳陣は、連敗ストップで完全復活を果たした背番号14を再び26日からの敵地での巨人戦に投入するプランを温めている。

 また、3日にスライド登板する予定だったメッセンジャーは5日のヤクルト戦に登板。その後は岩田、歳内の順で3連戦に臨む。

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2014年8月5日のニュース