ヤクルト山田の好調支えるしぶとさ 2ストライク以降の打率・313

[ 2014年6月17日 09:13 ]

ここまで・319と好調な山田

 ヤクルトの1番に定着した山田哲人内野手(21)。2ストライク以降に打率.313としぶとい若武者にはセ最年少首位打者の期待がかかる。

 リーグ最高となる打率.284のヤクルト打線をけん引する山田。開幕から1番での先発出場を続け、打率.3192でセの5位に食い込んでいる。1番打者の固定は難しく、今季の他球団を見ても全て2人以上の選手を先発で起用。広島の9人など人選に頭を悩ませるチームが多い中、ヤクルトだけは不動だ。

 好調の要因はカウント別の打率に表れている。0ストライク(以下S)で.333、1Sで.322、2Sで.313といずれも3割台。2Sの打率は大島(中)の.308を抑える両リーグ最高と、追い込まれてからのしぶとさは驚異的だ。また、2Sの打率を期間別に分けると3、4月は.222も、5月以降は.378に急上昇し、交流戦では.390。シーズン中の成長ぶりと、対戦の少ない他リーグ投手に対する高い適応能力が光っている。

 山田は来月16日で満22歳。同年齢以下で首位打者を獲得すれば95年イチロー(オ=22歳)以来19年ぶりになる。また、別表にある22歳以下の首位打者を見ると、獲得者は1リーグ時代に延べ3人、パに延べ6人となっており、セには不在。セの最年少は59年長嶋(巨)と05年青木(ヤ)の23歳だ。山田が初の規定打席到達を果たし、セの最年少首位打者となれるか注目される。

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2014年6月17日のニュース