巨人18日にも交流戦V!原監督 ザックジャパンW杯初戦が教訓

[ 2014年6月17日 05:30 ]

練習中に談笑する杉内(左)と大竹

 先手必勝で勝つ!交流戦首位の巨人は、17日から2位オリックスとの2連戦に臨む。6連勝中の原辰徳監督(55)は、あらためて優勝を宣言。相手は二枚看板の西勇輝(23)、金子千尋(30)の両右腕を投入してくるだけに、短期決戦流の采配で勝利への活路を見いだす考えだ。2連勝すれば、ソフトバンクの結果次第で18日にも2年ぶりの制覇が決まる。

 交流戦前から公言していた優勝は、もう目の前にある。両リーグ首位同士の大一番を前に、原監督は「身近な設定というところで、優勝という目標設定ができた。それを意識して戦いたい」ときっぱり語り、チーム全体にも強烈に意識させた。

 しかし、それは簡単でないことは十分分かっている。相手先発はともに防御率1点台の西と金子だ。特に金子には5月31日(京セラドーム)の対戦で9回を無安打無失点。延長12回に馬原から決勝点を奪ったものの、あわやノーヒットノーランを許すところだった。「交流戦は接戦というか、そういう試合ばかり」。この2連戦も1点勝負を覚悟している。

 となると、勝負を分けるのは、采配だ。15日には、1―2で逆転負けしたサッカーW杯の日本代表の初戦を時間の許す限りテレビ観戦した。コートジボワールは後半にFWドログバの投入で流れを変え、一方のザッケローニ監督は後手を踏んだ。「野球もそうだけど、やっぱり(攻守の)流れというものがある。その辺は同じだよね」と、あらためて再確認した。

 14日からの楽天2連戦(コボスタ宮城)も、終盤までサッカーのようなロースコアで展開。原監督はいずれも0―0の状況で先に動いて、3―1、3―2で連勝した。

 (1)早めの継投 15日は防御率0点台と好調の小山が5回2死満塁のピンチを招くと、すぐに交代。5人の継投で1点差の試合を制した。

 (2)守備固め 14日は6回から左翼セペダに代えて松本哲、15日も5回でセペダ、7回でアンダーソンをベンチに下げ、守備重視の布陣を敷いた。

 巨人の先発は杉内と大竹。19、20日と2日間試合がないこともあり、調子が悪いとみれば救援陣を早めにつぎ込む可能性はある。またDH制で外国人3選手の併用も可能だが、リードすれば松本哲や井端らを投入し、逃げ切るプランもある。1点を争う接戦が予想される中、原監督が最善の手を打って、交流戦Vを手繰り寄せる。

 【巨人の18日V決定条件】3位ソフトバンクが17日のヤクルト戦に敗れるか引き分け、巨人が17、18日の2位オリックス戦に連勝すれば、巨人の2年ぶり2度目の交流戦優勝が決まる。

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2014年6月17日のニュース