西!金子!ディクソン!快走支えるオリ3本柱 追い込んで真価発揮

[ 2014年6月3日 05:30 ]

オリックス先発3本柱の1人、西

 オリックスの首位快走を支えているのが強力投手陣の存在だ。2日現在、防御率、勝利数、勝率でリーグトップの西勇輝投手(23)をはじめ、最多奪三振のエース金子千尋投手(30)、ディクソン投手(29)と実力派先発投手がそろう。救援投手も人材豊富で96年以来18年ぶりの優勝も夢ではない。 

 オリックスの先発3本柱は打者を追い込んでから真価を発揮する。今季パ規定投球回以上の投手の2ストライク時被打率を見ると、西・098、金子・115、ディクソン・142とリーグ1~3位を独占。ボールカウントで投手有利の状況をつくれば、容易に安打を許さない。

 特に3人の中で圧巻なのが金子だ。普通、2ストライクと追い込んでも3ボールは避けたい。ところが、金子は3―2のフルカウントで20打数無安打。ボールを投げれば四球となってしまう状況では常識破りだ。実際に70年以降、規定投球回以上の投手でカウント3―2で被安打0はいない。金子の凄みが伝わってくるデータといえる。

 今季のオリックスはチーム防御率2・30でリーグ1位。昨年も3・31で1位になっており、2年連続なら球団初めてだ。救援投手では佐藤達がリーグ2位タイの15ホールド、平野佳が同じく1位タイの16セーブと穴がない。70年代から90年代にかけて、チームは6度防御率1位を記録。それらの年は優勝が4度、2位が2度と上位を占めた。投手王国の確立が優勝への近道であることは間違いなさそうだ。

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