摂津　４日Ｇ戦先発で１軍復帰！万全「勝たなければ…」

４日の巨人戦で１軍復帰するソフトバンクの摂津

　右肩筋疲労で離脱していたソフトバンクの摂津正投手（３２）が４日の巨人戦（ヤフオクドーム）で１軍復帰する。２日は本拠地のブルペンで５６球を投じ、万全の仕上がりを見せた。

　１日に誕生日を迎えたエースにとって３２歳初マウンド。誕生日前日の５月３１日には、最高のお祝いを受けていた。ヤクルト戦（同）の試合前に登場曲「ＳＴＲＯＮＧ　ＩＳＬＡＮＤ　ｆｅａｔ．ＲＹＯ　ｔｈｅ　ＳＫＹＷＡＬＫＥＲ」を歌うヒップホップユニット「餓鬼レンジャー」のメンバーがヤフオクドームを訪ねて祝福。普段はあまり感情を表に出さない摂津だが、このサプライズ演出には珍しく興奮した様子だったという。

　不言実行の男だが、復帰戦を２日後に控えたこの日はいつになく多くを語った。「勝たなければ何しに帰ってきたのか分からないんでね。（巨人は）もともと地力があるし、強い。投げられれば長いイニングを目指したい」。チームは直近の５試合で４度の延長戦を戦ってきた。開幕から５２試合で１２球団で唯一、完投ゼロが続いている。１日までのヤクルト２連戦は岡島が２日連続で休養するなど、疲弊しきったリリーフ陣に「休息」をプレゼントするつもりだ。

　この日のブルペン投球を見守った加藤投手コーチは「（ファームに）落ちる前より球の切れ、コントロールも良くなった。ただ、余力を持って降板させるのが一番じゃないですか」と１００球前後の投球制限を示唆したが、本来の調子を取り戻したなら、制限内で完投に近い結果を残すことも可能だ。エース復帰が交流戦４勝４敗２分けと乗り切れないチームの最高の活性剤となる。