“ゴミか天才”ソフトB柳田 カブレラ打法で特大3ラン

[ 2014年3月8日 05:30 ]

<D・ソ>4回1死一、二塁、右越えに3ランを放ち、ベンチの祝福を受ける柳田

オープン戦 ソフトバンク8―0DeNA

(3月7日 横浜)
 この日のソフトバンク・柳田は天才だった。4回1死一、二塁。DeNAの開幕投手候補・三嶋の真ん中135キロカットボールを捉えた打球は、右翼席の上段で大きく跳ねた。

 「1打席目はボール1個分遅れた。もう少し反応を速くしようと思った。どうやって打ったのかは覚えてません」

 いかにも天才らしいコメント。2回1死では同じボールに全くタイミングが合わず、空振り三振に倒れたが、感覚頼りの微調整だけで3ランにした。2本塁打、9打点はオープン戦2冠だが、打率は身長(1メートル87)より低い・154。この振り幅の大きさも魅力だ。いまだ打点、本塁打0の新加入・李大浩(イ・デホ)を横目に生え抜きの4年目が熱い。

 5日の阪神戦(ヤフオクドーム)前。普段「ゴミか天才や」と柳田を形容する藤本打撃コーチから、ついに「生ゴミや」と酷評された。そこで猫背だったフォームを修正するために「カブレラ打法」を導入。打席で体を反らせ、背筋を伸ばす効果で「ボールを正対し、見られるようになった」と改善した。「ゴミは脱出しつつある」と同コーチ。「天才」の期間を伸ばすほど、目標の30本塁打は現実へと近づいてくる。

 ◆柳田 悠岐(やなぎだ・ゆうき)1988年(昭63)10月9日、広島県生まれの25歳。広島商から広島経大に進み、2年時から3年連続で全日本大学選手権出場。広島六大学リーグで首位打者を4度獲得した。10年ドラフト2位でソフトバンク入団。1年目の11年にウエスタン・リーグ本塁打王。趣味はボウリングと競馬。1メートル87、95キロ。右投げ左打ち。

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