美馬 貫禄4回0封 指揮官信頼「ずっと点を取られてない」

[ 2014年3月8日 05:30 ]

<楽・西>西武打線相手に4回2安打無失点と好投した美馬

オープン戦 楽天3―2西武

(3月7日 倉敷)
 貫禄の1軍初登場だ。楽天の美馬学投手(27)が7日、西武とのオープン戦(倉敷)に先発。今季初実戦ながら4回を2安打無失点、4三振を奪う快投で勝利投手にもなった。右肘に不安を抱えていることから、2月のキャンプは2軍で調整し、4日に1軍に合流したばかり。昨季の日本シリーズで2勝を挙げ、MVPに輝いた4年目右腕が、ヤンキースに移籍した田中将大投手(25)の穴を埋める。

 身長1メートル69の体が大きく見えた。4回2死。メジャー通算30本塁打の西武の新外国人ランサムに対し、美馬はフルカウントから得意のスライダーを投じた。2回に続き、2打席連続で見逃し三振を奪い、軽快な足取りで一塁ベンチに戻った。

 「初実戦でゼロで終われて良かった。他の先発投手が結果を残しているので、抑えなければ生き残れないと思っている」

 今季実戦初登板で、4回を2安打無失点。4三振を奪い、無四球と安定感抜群だった。2回途中には小雪がちらつく悪条件に「マジで寒くてつらかったです」と苦笑いも、直球の最速は145キロをマーク。それでも「4回で58球は多い。余計なボールを減らしたいです」と反省も忘れなかった。

 昨季は巨人との日本シリーズで2勝を挙げ、MVPを獲得。ただ、レギュラーシーズンは古傷の右肘が何度も悲鳴を上げてわずか6勝に終わった。マイペースの調整を許可され、2月の沖縄・久米島キャンプは2軍で過ごし、4日に1軍合流。シリーズMVP男の「一発回答」に星野監督も「寒くて心配しとったけどカーブが良かった。去年のポストシーズンからずっと点を取られてないな」と厚い信頼を寄せた。

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2014年3月8日のニュース