阪神 和田監督 お寒い打線に“新井を見習え”

[ 2014年3月8日 05:30 ]

<神・ロ>6回2死一、二塁、福留が左飛に倒れ、和田監督(左端)はベンチで渋い表情

オープン戦 阪神2―6ロッテ

(3月7日 甲子園)
 最高でも気温8度という気候同様、阪神打線は6日も寒かった。6回までゼロ行進。7回、今成の押し出し四球でオープン戦30イニングぶりとなる得点を刻んだが、ロッテ投手陣の前にわずか2点に終わった。

 「ファーストストライクをスイングすることで、いろんなことが分かってくる。新井はそうやって結果を出してきてるわけだから」

 和田監督は貧打の要因を分析しつつ、この日の3打数1安打でも依然・打率364を維持する好調・新井の積極性に打開へのヒントを求めた。二直に終わった2回も、成瀬が投じた初球の外角低めをジャストミート。6回の第3打席は吉原が投じたこれまた初球を、レフト前へ運んだ。

 打者にとっても初球からのフルスイングは難しいが、バッテリーにとっても打者の狙い、反応が分かりづらい分、初球の入り方は難しい。そのせめぎ合いで、優位に立てるか否か。打者がそれを可能にできるのは入念な準備のたまもので、新井には見習うべき点が多い。

 「どうしても見てしまうというか、ストライク先行されて苦し紛れというかね」

 主力が出場していた6回までで見ても、追い込まれて凡打となるケースが目についた。18個のアウトのうち、半数以上の10個。簡単に見逃すというよりは、ミスショットしてファウルとなることが多かった。対照的に、ファーストストライクをヒットにしたのは先の新井と、4回にマートンが放った左前打の2本のみ。好球必打の原点に、今こそ返りたい。

 「打てん、打てんと言っても仕方ない。やるべきことをやって、個人の状態を上げていかないといけない」

 実績のあるメンバーが揃う分、指揮官は各選手の調整に今後を委ねた。オープン戦も5試合で4敗1分け。寂しい春に別れを告げるべく、きょう8日こそ日本ハム・大谷を打ち崩す。

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2014年3月8日のニュース