広島移籍の一岡 転機となった巨人2軍コーチの言葉

[ 2014年3月8日 07:59 ]

150キロ超の直球と切れ味鋭いフォークを武器とする一岡

 2月の沖縄2次キャンプ。2人の「リュウジ」が投内連係に汗を流しつつ、絶妙な掛け合いトークに興じていた。

 「来い!竜司」

 「ハイ!竜士さん」

 広島投手陣最年長の37歳・横山と、大竹の人的補償で巨人から移籍した一岡。新天地にすっかり溶け込んだ、23歳の姿を表すワンシーンだ。

 「巨人の1年目は周りが有名な方ばかり。ビクビクし、自分で壁をつくっていた。でも、カープでは最初から100の自分を出せています」

 人見知りで引っ込み思案。一岡のそんな性格を知る、広島OBの巨人・豊田清2軍投手コーチは門出の際、「積極的にいかないと、請われていく意味がないだろ」と声を掛けた。昨秋、プエルトリコのウインターリーグに参加する際にも送った「積極的に」の助言。何事にも一生懸命で感情を表に出す異国の選手と積極的に接したことで、一岡は変わった。右足首を捻挫し、途中帰国が決まった時には、無念の涙が自然に頬を伝っていた。

 「豊田さんのアドバイスと、プエルトリコでの体験がないまま移籍していたら、僕は今の通りできていたかどうか…」

 広島の空気を知る指導者の助言と異国での貴重な体験を心の支えに、新天地で一本立ちを誓う右腕。150キロ超の直球と切れ味鋭いフォークを武器とする一岡に、首脳陣は勝利の方程式の一角を担う活躍を期待する。

 「出して失敗したと言われるよりも、“獲ってよかった”と喜んでもらえる投手になりたい。新しい一岡として、カープで頑張っていきたい」。変身した一岡が求めるものは、プロ初勝利よりもプロ初ホールド。請われて移った新天地、チャンスは確実にある。

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