新4番候補ゴメスに英才教育!オマリー氏が“成功の秘訣”伝授

[ 2013年11月19日 11:44 ]

 阪神が大筋で合意しており、21日にも正式契約するマウロ・ゴメス内野手(29=ナショナルズ)に「英才教育」を施す。米国・ロサンゼルスで予定される契約交渉にトーマス・オマリー打撃コーチ補佐(52)が同席し、日本野球で成功するべく、様々なアドバイスを行うもよう。また、広島・前田健ら今季苦戦した投手のマル秘動画を作製して手渡し、早い段階で攻略のイメージを抱かせる。

 わずかな時間も無駄にはさせない。来季の浮沈のカギを握る4番候補に、チームとしてはできる限りの英才教育を施さねばならない。その第1弾となるのが、21日に米国ロサンゼルスで行われる契約交渉の場。中村勝広ゼネラルマネジャー(GM)がプランの一端を明かした。

 「契約時にオマリーに立ち会ってもらって情報提供をしてもらう。日本の環境、野球。いろんな話をするんじゃないかな」

 具体策に言及することはなかったが、契約時の手土産としてライバル球団の投手陣動画集が用意されている。マル秘映像に収められているのは、今季の阪神打線がお手上げだった広島・前田健との対戦シーンを筆頭に巨人・杉内、DeNA・三嶋らの苦手投手が、ぎっしりと詰まっている。来日までの2カ月強で対策を予習することも可能。イメージを膨らませておくことは、来日即大ブレークの布石となるはずだ。

 中村GMが「(面会は)有意義な時間になると思う」と強調したように、オマリー打撃コーチ補佐ほど「先生役」として適任者もいないだろう。1991年に阪神入りすると、来日1年目からいきなり打率3割をマーク。93年には同・329で首位打者に輝くなど、阪神在籍中の4年間はいずれも3割超えを果たした。高い打撃技術もさることながら、日本球界の配球にもしっかりと対応。鋭い“読み”は今回、コーチとして球団に復帰した理由の一つにも挙がるほどだ。

 「21日に会うよ。できるだけ多くの情報を与えて彼の手助けをしたい。マートンがいるのも大きい。阪神ファンのことも伝えておくよ」

 当のオマリーコーチ補佐も、ゴメスとの対面を心待ちにしているようだった。阪神で大成功した先輩からの金言は、グラウンドレベルだけでなく、熱狂的な虎党の話題まで多岐にわたる。「ただ“阪神ファンは一番や~”はオレのものだけどね」。お立ち台での十八番以外は、惜しみなく伝授する。

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2013年11月19日のニュース