防御率12球団ワースト…中畑監督 FA久保口説く「軸になれる」

[ 2013年11月19日 05:30 ]

奄美大島での秋季キャンプを終え、羽田空港で待ち受けた報道陣にポーズをとる中畑監督

 熱烈ラブコールだ。DeNAの中畑監督が、阪神からFA宣言した久保の獲得に向け、公の場で初めて熱い思いを口にした。

 「うちに来てくれれば、先発ローテーションの軸になれる。2桁勝利の要素を持ったピッチャー。ローテーションをじっくり守ってもらえれば」

 この日、奄美大島での秋季キャンプを終え、帰京。「若い戦力の底上げで手応えはあった」と振り返りつつも「補強があって、初めて上を向いて戦える集団になる」ときっぱり言った。球団初のCS進出には、FA補強は必要と訴えた。

 5位に終わった今季は、チーム防御率が12球団ワーストの4・50。先発陣の駒不足は深刻で、チームトップは三浦の9勝で、10年・清水(10勝)以降、2桁勝利投手は出ていない。久保は救援に転向した今季は44試合で3勝4敗6セーブ、防御率2・85の成績を残したが、10年には14勝を挙げるなど先発として十分計算できる。起用法について聞かれると「(先発を)やりたいと聞いているしね」と、先発手形を与えた。

 阪神は昨オフに福留争奪戦で敗れた因縁の相手。「選手の獲得には、お金も大事だが“あなたを欲しい”という熱意が大切。(球団から)要請があればいくらでも会いに行くよ」と、直接出馬も辞さない構えだ。マネーゲームより、ハートの熱さで口説き落とす。

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2013年11月19日のニュース