安部 執念の一振りが決勝打、菊地原は2168日ぶりの白星

[ 2013年7月2日 23:43 ]

<中・広>リリーフで今季初勝利を挙げた菊地原

セ・リーグ 広島8―5中日

(7月2日 豊橋)
 広島は、何度リードしても追い付かれる苦しい試合を代打安部が決めた。12回2死満塁、左方向への打球は中日・和田のグラブをかすめてグラウンドに落ちた。走者3人が還る勝ち越し打。

 「バットに当たれば何かあると思った。自分のヒットで勝てたのはうれしい」と喜んだ。6月28日の阪神戦で自らの失策からチームは逆転負け。その日以来の出番だっただけに「ずっともやもやしていた」と汚名返上の一打。それでも「(ミスを)取り返せたとは思っていない」と満足していなかった。

 そして勝利投手は7番手の菊地原についた。オリックス時代の07年7月26日以来、2168日ぶりの歓喜。一昨年の左アキレス腱断裂、昨年5月に育成から支配下登録された。今年も4月に4試合登板してから2軍に落ち、この日が2カ月ぶりの復帰登板。38歳左腕は11回の1イニングを無失点に抑えて役割を果たした。「野手の方のおかげ。勝ちが付いて良かった」と謙虚だった。

 チームはこれで30勝、3位に浮上した。まだまだ借金は9と重いが、上位を目指す戦いは続いていく。

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