20勝ペース マー君は満塁で1本も打たれない

[ 2013年7月2日 08:02 ]

開幕10連勝中の田中

 楽天・田中将大投手(24)が順調に勝ち星を積み上げている。6月25日の西武戦では球団初の開幕10連勝を記録。自己最多となる20勝の大台も十分狙えるペースだ。「負けないエース」の投球にデータで迫ってみた。

 田中の真骨頂はピンチを招いても動じないところだ。今季走者なしでの被打率は・218。それが走者得点圏では・179、満塁に限ると12打数無安打で与四死球ゼロと苦境になるほど力を発揮する。

 三振の奪い方も田中らしく今季走者なしでは225打数で47個。4・79打数に1個の割合が、走者得点圏では3・36打数、満塁では2・00打数に1個と状況に応じシフトアップ。ここぞの場面で奪えるあたりに自信のマウンドさばきがうかがえる。田中は入団1年目から昨季まで全て規定投球回に達し、敗戦は7、7、6、6、5、4と6年連続1桁台に抑えている。規定投球回に到達して6年連続1桁敗戦は他に06~11年のダルビッシュ(日)がいるだけ。今季、田中が7年連続の新記録を達成することは間違いないだろう。また、勝利数は11、9、15、11、19、10と昨季までは奇数年が通算45勝で偶数年は30勝と隔年で活躍。今季も法則通り?の流れになっている。

 過去6シーズンの成績を開幕からシーズン中間点の72試合目までと73試合目から閉幕までに分けると極端な息切れはない。特に星野監督が就任した11年以降は、ほぼ横ばいで失速の心配は少ない。シーズン20勝以上は08年岩隈(楽)の21勝が最後。田中に20勝投手の勲章が加わるか、今後の投球に注目だ。

続きを表示

2013年7月2日のニュース