菅野→小川→藤浪!原監督が前代未聞の新人リレー予告

[ 2013年7月2日 06:00 ]

オールスターの監督推薦を受け、沢村栄治像の前で握手を交わすヤクルト・小川(左)と巨人・菅野

 夢舞台で夢のルーキーリレー!「マツダオールスターゲーム2013」の監督推薦選手が1日、発表された。阪神・藤浪晋太郎投手(19)、巨人・菅野智之投手(23)らフレッシュな顔ぶれが勢ぞろい。セ・リーグの指揮を執る巨人・原辰徳監督(54)は、20日の第2戦(神宮)で菅野、藤浪らの「球宴新人リレー」を宣言。若き力でパ・リーグの強打者を、そして二刀流ルーキーの日本ハム・大谷翔平投手(18)を斬る。

 これ以上ない晴れ舞台で、きっちりと借りは返す。同じ高卒新人。藤浪は、大谷との再戦に向け「対戦する機会があれば、思い切りやりたい。できれば抑えたい」と誓った。阪神・和田監督によると、監督推薦の選考段階で出場の意思を問われた藤浪は「ぜひ行かせてください」と即答したという。阪神では67年の江夏豊以来、46年ぶりとなる高卒出新人のオールスター出場。5月26日の初対戦(甲子園)では二塁打2本を許した。雪辱。その機会は、神宮での第2戦でやってくる。

 今季はルーキー大豊作。そこで全セを率いる原監督は、前代未聞の起用法を決めた。「“若い力”に着目した。2戦目は(菅野)智之が先発。2番手は小川で、藤浪が3番目。6、7回が藤浪」。新人によるスーパーリレー。先発に指名された菅野は、こちらも藤浪に負けじと「同じルーキーの大谷君と対戦したい。できれば三振が一番いい」と、二刀流の18歳をターゲットにした。2番手登板が予定されるヤクルト・小川は、新人ながらリーグ単独トップの8勝。大谷には6月8日の対戦(神宮)で1安打を許しており、「機会があればやり返したい。神宮のファンの前で投げられるのはうれしい」と、本拠地での再戦を心待ちにしている。

 セ・リーグは交流戦でパ・リーグに60勝80敗4分けと大きく負け越し。原監督は「残念な思いでいっぱい。ちまたからは“パ・リーグの方が強い”という声も聞こえてくる。その声を一掃する試合展開をお見せします」。指揮官はさらにDeNAの三嶋、ヤクルト・石山らも第2戦で起用する方針だ。ヤングパワーで大谷を包囲する。パ・リーグの強打者を封じ込める。藤浪自身も「ファンの方たちにとっていいんじゃないか、と思います」という超豪華ルーキーリレー。華やかな球宴を、若きセ界の投手陣が力強く彩る。

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