阿部 藤浪討って虎戦連敗止める「4番が打ちゃあ勝つ」

[ 2013年7月2日 06:00 ]

巨人の阿部

セ・リーグ 巨人―阪神

(7月2日 甲子園)
 セ、パ両リーグとも、2日から1、2位が直接対決3連戦でぶつかる。セは首位・巨人が敵地に乗り込んで2・5ゲーム差で追う阪神と戦うが、目下、対阪神は4連敗中。パは2ゲーム差で2位の楽天が本拠地でロッテを迎え撃つ。

 静岡から新幹線で決戦の地に入った阿部には、すでに殺気がみなぎっていた。サングラス姿で新神戸駅に降り立ち、両耳にはイヤホンを装着。音楽を聴きながら改札へ向かう姿は、集中力を高めているかのようだった。

 2位・阪神に2・5ゲーム差で迎える伝統の一戦。4番として照準を定めたのは、3日に先発予定のルーキー藤浪だった。初対戦となる新人右腕に「テレビとかで見た印象では、凄くいい投手だなと思った。若くて元気もいいしね。対戦するのが楽しみですね」と不敵な笑みを浮かべた。

 奮起しなければならない理由がある。チームはここまで阪神戦で2勝6敗1分けと大きく負けが先行。阿部も球団別ではリーグ最低の打率・160で、甲子園では3試合で8打数無安打と沈黙している。さらに、今季は新人投手との分も悪い。ここまで7人と対戦し23打数4安打(1本塁打)で打率・174。29日もヤクルト・小川に2打数無安打に抑えられた。(1)阪神戦(2)甲子園(3)新人――の三重苦。これらを突破すれば、おのずとチームの勝利も近づく。

 原監督も「100%の状態で全て手の内を(見せて戦う)というのは時期尚早ではあるんだけれどもね。首位攻防の1回戦だよね」と位置づける3連戦。「4番が打ちゃあ、チームは勝つ」がモットーの阿部が7月最初のヤマ場で責任を果たす。

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2013年7月2日のニュース