森脇監督 追いつかれた佐藤達を責めず「彼なりに最善を尽くした」

[ 2013年6月24日 06:00 ]

<西・オ>延長12回引き分けでナインを出迎えるオリックスの森脇監督(左端)

パ・リーグ オリックス9-9西武

(6月23日 西武D)
 どの選手の顔にも疲労感が充満していた。今季リーグ最長の5時間29分を戦い、決着つかず。勝てなかったのか、負けなかったのか。結論についてオリックス・森脇監督は「複雑で分からない」と答えた後に「われわれ、首脳陣が試合前の準備からしっかりしていかないといけない」と、白星をつかめなかった責任を負った。

 筋書きが変わったのは9回だ。6―7と敗色濃厚だった2死無走者から、李大浩(イ・デホ)が守護神サファテをうちのめす。2ボール1ストライクからの4球目、低めに来た149キロ直球をバックスクリーン右にたたき込む11号ソロ。「あそこは、ホームランしかない。真っすぐを待っていたし、どんどん力で勝負してくる投手とやりたかった」と思惑通りの一発だった。

 主砲の一発で流れが変わり、延長11回、無死満塁から暴投と山本の犠飛でついに2点の勝ち越し。あとは佐藤達が守りきればという場面で、浅村、ヘルマンに連続適時打を浴びてまさかの同点となった。佐藤達は「ヘルマンには追い込んでから、スライダーが甘かった。また一から信頼を築きたい」と肩を落とした。

 ただ、ここまでリーグトップの21ホールドポイントを挙げている右腕について、森脇監督は「彼なりに最善を尽くした」と責めず「とんでもなく勝ちたかったが、負けなくてよかったとも言える」と最後は選手をねぎらった。痛恨のドローではあるが、そもそも李大浩の一発がなければ負けていたのも事実。逆転星の夢を見ただけに、結論が難しい。

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2013年6月24日のニュース