松井が奪三振なら…moto 神奈川大会中継ソングでヒットを

[ 2013年6月24日 06:41 ]

ライブでキーボードを叩きながら熱唱するmoto

 高校球界の奪三振王・松井裕樹投手(17)擁する桐光学園など強豪ひしめく第95回全国高校野球選手権大会神奈川大会の中継応援ソングに、岩手県出身の新人シンガー・ソングライター、moto(24)の「夏のしるし」が起用されることが決まった。松井の奪三振数に注目が集まる大会で、意外な“ヒット”が生まれるか楽しみだ。

 「夏のしるし」が流れるのは来月7日の開幕に合わせて始まる地元局tvkの大会中継。試合のイニング間や中継終了時、番組宣伝のスポットCMなどで使われる。熊谷典弘コンテンツ局制作三部長は起用理由を「彼女のパワフルで透き通った声質から、みんなを元気にしてくれる何かを強く感じた」と説明。15年以上前から中継応援曲を流しているtvkでは毎年「球児の生涯の応援歌として心に残るものにしたい」との思いで選曲しているという。

 歌はミドルテンポで夏らしいさわやかな曲。学生時代に最終学年で感じた親友との別れの切なさと「最後の夏」を重ね合わせた。岩手・水沢高校時代は弓道に打ち込んだ部活少女で、野球部の応援にも行った。「高校野球には勝ち負けがあるけれど、負けた方の悔しさ、涙、切なさが一番心に残る。ザ・青春の“いま”を輝かせる励ましの歌になれば」。そうした思いを「巡る夏の日射しをもう1度 忘れないよ君がくれた笑顔を 最高の時が心の中で輝き続ける夏のしるし」と歌詞に刻んだ。

 大会の主役は昨夏の甲子園で1試合22奪三振の大会記録を樹立した松井。春の県大会や関東大会の登板試合には1万人以上の観客が詰めかけ、大フィーバーを巻き起こしている。ほかにも春の王者桐蔭学園、名門東海大相模まど強豪がしのぎを削る今夏最も注目の甲子園地方大会。「夏のしるし」は来月17日発売のミニアルバム「moto2」に収録され、球児たちの熱い夏から“ヒット”が飛び出すか注目だ。

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2013年6月24日のニュース