39歳三浦 19歳藤浪に勝った!3度目投げ合いで初

[ 2013年6月24日 06:00 ]

<D・神>6回を投げ終えガッツポーズするDeNA・三浦

セ・リーグ DeNA6-4阪神

(6月23日 横浜)
 今季初めて登る本拠地のお立ち台。昨季DeNAが誕生して以来、最多となる2万8601人をのみ込んだスタンドに向かって、三浦は声を張り上げた。

 「最高の景色です。ようこそ、横浜スタジアムへ」

 気分はちょっぴり複雑だった。8回途中、2人の走者を残して降板し、7回1/3を8安打4失点。勝利投手とはいえ「俺がお立ち台でいいの?」という思いである。

 だが、その資格は十分にある。飛ぶ統一球となった今季、狭い本拠地で初勝利というだけではない。この日の秋村球審は投手の生命線である外角低めの判定が激辛だった。3回には、ともに際どい球をボールと判定されたカウント2ボールからのスライダーを、新井良と西岡に本塁打された。それでも「我慢して低く投げなきゃいけないのに、微妙な球の出し入れが甘かった」と反省。7回までその2点でしのいだ。「悪いなりに何とか粘れたかな。しっかり守ってもらったし、点を取られた後にすぐ取り返してもらったのが大きかった」

 酸いも甘いも知るプロ22年目の39歳。20歳年下の新人、藤浪との対決は毎回注目を集めるが、3度目の投げ合いでようやく勝った。だが、その点については「まあそうですけど、阪神打線に対して自分の投球ができるかどうかなので…」とあまり関心を示さず、淡々とした口ぶりでかわした。

 昨年6月から続いていたこのカードの連敗を6で止め、山本昌に次ぐ現役2位の阪神戦通算46勝目を挙げた虎キラー。お立ち台の最後をこう締めくくった。

 「僕の夢は優勝することです」

 リーグ戦再開後、連勝スタートのDeNA。今季の目標はCS出場だとしても、夢はこうあってほしい。

 ▼DeNA・中畑監督 いい形で得点シーンがつくれた。取られてもすぐ取り返す。これも(三浦)大輔の頑張りかな。きょうは低めの判定が厳しい中、大輔が根気よくゲームをつくってくれた。

 ≪三浦VS藤浪VTR≫

 ☆4月14日(甲子園) 藤浪が自身3度目の登板で三浦と初対戦。最速152キロを計測し、6回を5安打無失点の好投。対する三浦は味方の拙攻も重なり、7回4失点で降板と「虎キラー」の本領発揮ならず。4―0で阪神が勝利し、藤浪が聖地・甲子園でプロ初勝利を挙げた。

 ☆4月28日(横浜) 藤浪は2回に2ランを被弾したが、4回1死から4者連続三振の快投。6回を5安打3失点に抑え、51年ぶりの高卒新人の4月3勝を記録。一方の三浦は、6回を7安打4失点と振るわず。2度目の20歳差対決は5―3で阪神が勝利し、またも藤浪に軍配。

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2013年6月24日のニュース