仰天!83歳女子高生チエさん 神奈川大会決勝で伝令務めた

[ 2013年6月24日 06:00 ]

準優勝の銀メダルを手にして笑顔を見せる上中別府チエさん

高校定時制通信制軟式野球神奈川県大会決勝 高津0―4戸塚

(6月23日 サーティーフォー相模原)
 何と83歳の女性野球部員だ。高校定時制通信制軟式野球の神奈川県大会決勝が23日行われ、高津4年の上中別府(かみなかべっぷ)チエさん(83)が、0―1の6回1死満塁の場面で伝令として登場。背番号12をつけ、三塁ベンチから駆け足で飛び出すとスタンドから拍手が湧き起こった。

 「落ち着いて。頑張れ」。マウンド中央でエース小鹿のお尻を2度、ポンポンと叩くとナインに笑みがこぼれた。

 孫が5人、ひ孫が4人いるが、もっと勉強がしたいと79歳だった10年4月に同校へ入学。好きな言葉は「生涯現役」で「何でも挑戦したい」と意欲満々だ。昨年10月、クラス担任の中島克己監督(45)から誘われ入部。今年のバレンタインデーには部員に手作りチョコをプレゼントし、お返しにグラブをもらった。週3日、球拾いやキャッチボールで汗を流す。

 試合中はベンチの最前列で手を叩いて選手を鼓舞した。0―4で戸塚に敗れ、全国大会出場は逃したが「良い人生経験だよ」と涙を流す部員を励ました。準優勝の銀メダルを首から下げ「一生の宝物です。このチームは日本一」とすがすがしい表情を浮かべた。

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