岩瀬 史上初350S 前日のリベンジ「失敗できないと思っていた」

[ 2013年4月19日 06:00 ]

<ヤ・中>試合後にプロ通算350セーブを達成のボードを手にする中日・岩瀬

セ・リーグ 中日6-3ヤクルト

(4月18日 神宮)
 前人未到の記録にたどり着いた。プロ野球史上初の通算350セーブ。中日の岩瀬は、2日かけて守護神として役目を果たし、笑みをこぼした。「きのうはああいう形で失敗していたので、きょうは絶対に失敗できないと思っていた」。

 前日は2点差を追いつかれた。捕手の谷繁には「(記録を)意識している」と映っていた。この試合も安打に暴投。しかし、谷繁の助言もあってフォームを修正。低めに球が集まり、無失点に抑えた。

 昨季は前半戦好調で、自己最速のペースでシーズン20セーブに到達。しかし反動が出た。左肘を痛め、夏場には2軍落ちを経験した。再び1軍に戻り、5度目の最多セーブを獲得したが、満足のいくシーズンではなかった。「自分の居場所がなくなってしまう。今年は特に結果を出すしかない」。背水の決意で臨んだシーズン。今季はより力のある球を求め、ノーワインドアップのフォームを取り入れた。

 プロ15年目の38歳左腕は、決して現状には満足しない。抑えの仕事を「自分自身に打ち勝てるかどうか」という。次に見据えるのは「351セーブ」。謙虚な守護神らしく、一つ一つ積み重ねる。もちろん、400セーブを目指して。

 ≪大リーグ記録は612S≫岩瀬(中)が18日のヤクルト戦で今季4セーブ目を挙げ、プロ野球史上初の通算350セーブを達成した。初セーブは99年6月23日巨人戦。なお、大リーグ記録はリベラ(ヤンキース)の612セーブ。日本人の日米通算では、佐々木主浩(横)が381セーブ(日本252、米国129)を挙げている。

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2013年4月19日のニュース