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大谷 修正能力の高さ圧巻7発!前日0発から一夜で大変身

[ 2013年2月3日 06:00 ]

フリー打撃で豪快なバッティングを見せる大谷。柵越え7本を放った

 やっぱり怪物だった。二刀流を目指す日本ハムのドラフト1位・大谷翔平投手(18=花巻東)が2日、沖縄県国頭村(くにがみそん)での2軍キャンプでフリー打撃を行い、44スイングで「プロ1号」を含む柵越え7本を放った。精彩を欠いた前日から大変身。修正能力の高さを発揮し、打者として大器の片りんをのぞかせた。3日は初のブルペン投球を予定。規格外の黄金ルーキーが今度は投球でも周囲の度肝を抜く。

 中堅方向へ吹く風にも乗った打球が、バックスクリーン右へ飛び込んだ。マシン打撃の8球目。大谷の記念すべき「プロ1号」にスタンドから拍手が起こった。高校通算56本塁打のパワーは、これだけで終わらない。さらに6発。美しい弾道が両翼100メートル、中堅122メートルのくにがみ球場のフェンスを越えていった。

 「風もかなり吹いていて、追い風でした。いい感じでセンター方向に打てたのが一番です。きのう(1日)の夜間練習で変えられました」

 前日は柵越えゼロ。距離感が狂って本来の打撃が影を潜めた。というのも、千葉県鎌ケ谷市での合同自主トレ中の打撃練習は室内で行われたため、打撃投手やマシンは通常より数メートル前に設定。初の屋外でのフリー打撃となった初日は、距離も本来の18・44メートルとなり「投手が遠く感じた」という。結果、体が突っ込み、バットの先で引っ掛けるような打球が目立った。しかし、夜間練習ではタイミングをわずかに遅らせるように修正。この日はしっかり引きつけ、中堅から逆方向を中心に強い打球をはじき返した。

 右翼ネット中段へ突き刺した4本目のアーチが最長130メートル弾。引っ張れば飛距離は出るのを分かった上で、あえて逆方向を意識して柵越えを連発するところに非凡さがにじむ。1軍キャンプ地の名護から駆けつけて見守った阿井ヘッドコーチは「凄かった。きのう良くなかったのを自分でタイミングを変えてやっていると言っていた。対応力は並外れている」と絶賛。柵越え7本を含む安打性24本で打率・545に、山田正雄GMも「普通はうまくいかないのに一日で修正するのは大したもの」と目を細めた。

 打撃だけではない。前日は見学に回った投内連係では「剛速球」でドラフト2位・森本(高岡一)の左手を「破壊」した。投前へのバント処理で二塁送球がやや低くなると、森本はベルト付近の球をグラブの土手に当てて落球。手のひらのマメがつぶれて血がにじみ「ワンバウンドすると思ったら伸びてきた。えぐい。150キロは出ていた」と苦笑いした。

 3日には、初のブルペン入り。立ち投げで30~40球を予定している。「高校の時は投球が良ければ打撃が駄目とか一方しか良くなかった。プロではどっちもしっかり(結果が)残せるように、もっとしっかりやっていきたい」。目指すはプロでもエースで4番。二刀流ルーキーの目は本気だ。

 【主な高卒新人のキャンプでの柵越え】

 ☆清原和博(西武=86年) 初日に33スイング中3本。5球目に左中間中段へ豪快な130メートルアーチ。詰めかけたファン600人から拍手が起こった。

 ☆松井秀喜(巨人=93年) 初日に48スイング中4本。30球目にバックスクリーン左のネット直撃となる135メートル弾。長嶋監督は「リポート通り」と絶賛。

 ☆中田翔(日本ハム=08年) 初日に36スイング中13本。4、5発目は2連続場外弾。6発目からは推定140メートルのスコアボード直撃弾を含む6連発を放った。

 ☆大田泰示(巨人=09年) 初日に51スイング中6本。26スイング目にはバックスクリーン左へ130メートル弾。

 ☆筒香嘉智(横浜=10年) 2月10日に2軍で尾花監督が見守る中、68スイング中5本。14日には44スイング中3本を放ち、1軍合流が決まった。

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