雄星 危機感の最速144キロ「監督を裏切ることになる」

[ 2013年2月3日 06:00 ]

フリー打撃に登板した西武・菊池

 西武・菊池が、キャンプ2日目にして早くもフリー打撃に登板した。2日前に告げられ「びっくりした」というが、渡辺監督ら首脳陣が見守る中でオール直球の52球。安打性の当たりを1本に抑える好投で対外試合初戦となる14日の韓国ロッテ戦(南郷)で「開幕投手」を務める可能性が出てきた。

 「力んだけど思ったより良かった。意外とストライクが入った」。秋山、熊代、永江、新人・金子(立命大)の若手を相手に最速144キロをマーク。降板後はブルペンに直行してさらに29球を投じ、計81球の熱投だった。渡辺監督は実戦登板の日程こそ明かさなかったが「(キャンプに)入ってきた時の意気込みがいい。やるぞっていうのは伝わった」と評価した。

 09年ドラフトで6球団が競合した左腕も、入団後は3年間で通算8勝止まり。現状を打破するため、昨秋に理想の腕の位置を模索し、フォーム固めに取り組んだ成果が実りつつある。またオフは師と仰ぐ石井とともにハワイで自主トレを行い、たくましさも出てきた。

 「そろそろ2桁勝たないと、監督を裏切ることになる。期待に応えたい」。花巻東の後輩、日本ハム・大谷が注目を集める中、4年目の菊池も輝きを増してきた。

続きを表示

2013年2月3日のニュース