大野氏 異色の経歴から殿堂入り 母の励ましが「自分の原点」

[ 2013年1月11日 19:37 ]

野球殿堂入りした元広島の大野豊氏

大野豊氏 野球殿堂入り

 軟式野球出身で、出雲信用組合の職員として働いた異色の経歴を持つ大野氏は「こういう男が殿堂入りできた。若い人たちにいい意味で刺激を与えられる存在になれればいい」と誇らしそうに話した。

 プロ初登板は1死を取っただけで、満塁本塁打などで5失点。試合後はチームバスに乗らず、泣きながら一人で寮まで歩いて帰った。帰寮後、母親から電話をもらい「一度の失敗で諦めるな」と励まされた。大野氏は「あのひと言が大きかった。あれが自分の原点」と振り返る。

 広島で5度のリーグ優勝、3度の日本一を経験した。「いい監督、チームメートに恵まれ、いい時代のいい時期にカープでプレーできたのが大きい」と感謝した。現役最終年には42歳7カ月で球界最年長の開幕投手も務めた。「下手だったからうまくなりたい、勝ちたい、抑えたいというのがあって長くできた」と笑顔を見せた。

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2013年1月11日のニュース