阪神オーナー「それだけの力ある」 藤浪の早期1軍デビュー期待

[ 2012年10月27日 11:10 ]

指名あいさつで藤浪(左)と握手をかわす阪神の和田監督

 阪神・坂井信也オーナー(64=阪神電鉄会長)は26日夕方、大阪野田の阪神電鉄本社で報道陣に対応し、4球団競合の1位指名で交渉権を獲得した大阪桐蔭・藤浪の来季早々の1軍デビューに期待を膨らませた。高卒1年目から1軍登板を重ねる他球団を例に挙げて“温室育成”には否定的な見解。積極登用を望んだ。

 「一日も早く1軍で投げる姿を見たい。ファンの方もそうだと思う。それだけの力がある。4月の始めからはどうかは分からないが…」。ふと漏らした想定月からも推測されるように描く季節は夏や秋ではない。今季もソフトバンク・武田、楽天・釜田が早い時期から1軍デビュー。虎の大器にも重ね合わせた。

 「焦ってはいけないけど、じっくり過ぎるのもどうか。いろいろ経験した方が早く出てくると思う。キャンプからの過程で最適なものを判断してもらえればいい」。内定した背番号19にも「誰々の番号というより自分でつくっていってほしい」と期待を寄せた。

 近年の阪神に不在だった高校生スター候補生をどう育てるのか。既に和田監督と意見交換したという中村GMは近く南球団社長らとも協議の場を持つ考え。「藤浪育成は球団の大きなポイントだから」。歓喜の10・25から一夜、猛虎の未来を担う育成計画が動き出した。

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2012年10月27日のニュース