ジャイアンツがイチロー獲り「まだ数年できる」

[ 2012年10月27日 06:00 ]

ニューヨーク・ポストにヤンキース残留を熱望していると報じられたイチロー

 ワールドシリーズを戦っているジャイアンツが今オフFAとなるヤンキース・イチロー外野手(39)の獲得を目指すことが25日(日本時間26日)、分かった。ジ軍関係者が「プレーオフでも攻守に素晴らしい活躍で、まだ数年できると判断している」と補強候補上位に挙げていることを明かした。

 ジ軍はイチローが7月にヤンキースに移籍した際も、トレード交渉に乗り出していた。来季も指揮を執るブルース・ボウチー監督の代理人は、イチローが契約しているトニー・アタナシオ氏というつながりもある。ヤ軍移籍後、打率・322と輝きを取り戻したイチローについて、ポストシーズンまでスカウトが密着マーク。来季以降も走攻守すべてで十分に活躍できると判断した。

 ジ軍は薬物規定違反で出場停止中のカブレラ、今季1番打者を務めたパガンがFAで、外野手が最大の補強ポイントとなっている。さらに、3番のサンドバルは26歳、4番のポージーは25歳と若く、若手を引っ張る存在としても、イチローの必要性を感じている。関係者は「今年(シーズン途中にロッキーズから移籍した)スクタロも若い選手を引っ張っている。いかにチーム構成にフィットする選手が大事なんだ」と語った。

 イチローはワールドシリーズ終了後、ヤ軍と5日間の独占交渉期間があるが、期間内に契約がまとまる可能性は低い。条件面でも1年契約が予想されるヤ軍に対し、ジ軍は複数年契約も検討していく方針だ。

 イチローは去就については「自分を必要としてくれるところ」とだけ話している。

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2012年10月27日のニュース