阿部 技あり先制打「打てば勝てると信じている」

[ 2012年10月27日 21:52 ]

4回死二塁、阿部が中前に先制打を放つ。捕手鶴岡
Photo By スポニチ

日本シリーズ第1戦 巨人8-1日本ハム

(10月27日 東京D)
 バットを投げ出すようにして、外角低めのカーブを拾った。緩い飛球が二塁手の頭上を越えて中前へ落ちる。0―0の4回、巨人の阿部が技ありの適時打で先制点をもたらした。その後、ボウカーの3ランで流れは巨人へ。クライマックスシリーズ(CS)では本調子でなかった4番打者が、チームを勢いづかせた。

 三冠王が視界に入るほど打ちまくったレギュラーシーズンから一転、CSでは6試合で2打点。力みと気負いが打撃を狂わせた。ここ数日の打撃練習では、中堅を中心に軽く打ち返す姿が目立った。修正が功を奏したのか、難しい球を捉え「ボール球だったけど、うまく引っ掛かってくれたね」と喜んだ。

 5回には1死一、二塁から適時二塁打。「腕をたたんで内角球を打てた」と言う打撃で一塁線を破った。一塁手の守備範囲かと思われた当たりが稲葉のグラブの下を抜けた。苦しかった時期を乗り越え、ようやく運も向いてきたか。

 日本シリーズを迎えるにあたり「僕が打てば勝てると信じている」と言った主砲。まずは初戦で、有言実行の働きを見せた。

続きを表示

2012年10月27日のニュース