帰ってきた宮本 V打の上田を三塁から“絶妙アシスト”

[ 2012年8月30日 06:00 ]

<ヤ・広>4回2死満塁 上田の右前適時打で生還したヤクルト・宮本(右)は武内の頭をなでる

セ・リーグ ヤクルト5-1広島

(8月29日 神宮)
 帰ってきた宮本がヤクルトを窮地から救った。1点を追う4回だ。先頭で中前打して2死満塁の逆転機をつくると、三塁ベース上から打席の上田へ両手で「ゾーンを上げろ」のジェスチャー。

 これを見て上田は4球目の高めのカットボールを詰まりながら右前へ落とした。「あのジェスチャーで凄く助かりました。僕は低めの球をどうしても追いかけてしまうから」と上田は宮本に感謝した。

 5月4日の広島戦(神宮)で右肩を捻挫し、3カ月も戦列を離れた。「今季はもう戻れないかと思ったのでよかった」。右肋軟骨骨折から復帰2戦目の宮本は「ゾーンを上げれば詰まってもヒットゾーンに飛ぶ可能性が高い」と冷静に話した。CS進出を争う3位・広島との直接対決に1勝1敗。宮本の存在感が価値ある1勝をもたらした。

 ▼ヤクルト・松井光(5回1死二、三塁で打者2人を抑える救援で今季初勝利)出してもらった場面で仕事をすることだけ考えてた。(10試合連続無失点は)一人一人アウトを積み重ねた結果。

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2012年8月30日のニュース