短期決戦CS大丈夫?巨人 首位独走も対中日戦は4連敗

[ 2012年8月30日 06:00 ]

<巨・中>初回無死一、三塁、スクイズを失敗する巨人・坂本

セ・リーグ 巨人2-4中日

(8月29日 盛岡)
 マジック26は消えはしない。だが、中日戦は球宴後4連敗で、ここ9試合では1勝7敗1分け。クライマックスシリーズを見据えれば、決して無視できる数字ではない。「ギリギリの勝負で主導権を握れてないからね」。巨人・原監督は厳しい表情で絞り出した。

 ちぐはぐな攻撃だった。初回無死一、三塁で3番・坂本。1―1の平行カウントからの3球目に指揮官が送ったサインはセーフティースクイズだった。しかし高めのボール気味の140キロの直球に一邪飛。後続も倒れ絶好の先制機を逃した。坂本は「ああいうサインが出たので、僕がしっかり決めていれば流れは違っていた」と唇をかんだ。原監督は「主導権を握った形で攻撃するのが理想。先取点という部分ですね」とサインの意図を説明した。新人右腕の江柄子がプロ2度目の先発という背景もあった。だが、結果的に攻撃の流れがストップ。大事な中日戦は2試合連続2桁安打を放ちながら、わずか3得点。2試合で4併殺、18残塁と得点力に陰りが見えるのも懸念の1つだ。

 岩手・盛岡では22年ぶりの試合だったが、駆けつけたファンに勝利を届けることはできなかった。秋田に続き東北で連敗を喫した主将の阿部は「手ごわいというのは分かっていた。あした何とか止めて3連敗しないようにしたい。苦手意識はつくりたくないからね」と30日に福島・郡山で行われる東北シリーズの最終戦でのリベンジを誓った。

 ▼巨人・岡崎ヘッドコーチ(初回の坂本のセーフティースクイズ失敗に)いろいろな状況の中でサインを出すからね。ボール球だったかな。あそこは反省点です。

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2012年8月30日のニュース