摂津“故郷に錦”の３安打完封でトップタイ１０勝目

今季初完封で10勝目を挙げたソフトバンク・摂津（右）と握手をする２点二塁打を放った細川

パ・リーグ ソフトバンク３―０楽天

（8月1日 秋田）
　ソフトバンクの摂津が故郷に錦を飾った。楽天打線をわずか３安打に抑え、今季初完封。ハーラートップに並ぶ１０勝目をマークした。

　楽天のホームゲームだが、秋田出身の摂津にとっては凱旋試合。故郷のファンの声援を力に変えた。初回、先頭の聖沢に右前打を許したが、けん制で刺して勢いに乗った。「立ち上がり悪かったけど、低目にうまく修正できた」の言葉通り、キレのある直球、変化球を低目に集め、楽天打線をほんろう。９三振を奪い、三塁を踏ませない力投だった。

　８回までは０―０の投手戦。「我慢比べ。気持ちで負けたくなかった」と摂津。９回に味方が３点を奪うと、その裏２死から松井に中前打を許したものの、最後までしっかりと投げ切った。

　「声援はありがたかったです。本当に力になりました。ありがとうございました。（故郷で完封なんて）うまく行きすぎですね」。ヒーローはお立ち台で照れたように笑った。