巨人11連勝東京Dで負けた…90日ぶり零敗サバサバ

[ 2012年8月1日 06:00 ]

<巨・中>2回2死満塁のピンチに、チームメートから激励される巨人先発・沢村(右から2人目)

セ・リーグ 巨人0-2中日

(7月31日 東京D)
 巨人が東京ドームで51日ぶりに負けた。左かかと痛の主将・阿部を2試合連続でスタメンから欠いた打線は、23歳左腕・大野の前に沈黙。散発4安打で5月2日の広島戦(東京ドーム)以来、90日ぶりの零敗を喫した。

 球団記録を更新する11連勝中と無敵だった本拠で、後半戦初黒星。「点取りゲームなんだから。0点じゃしようがないね」。原監督はさばさばと振り返った。打てなかった。3回まで1人の走者も出せず5三振。昨年10月14日のプロデビュー戦(同)で4回7得点でKOした大野に牛耳られた。「テークバックが小さく直球が前に飛ばせなかった。腕の振りも良かった」と4番の村田。独特のフォームからの直球に差し込まれ、フォークにずらされる。5回まで三振を除く9アウト中6つをフライで奪われた。

 8月は中日3連戦が週の前半に3カード組まれる。残る2カードも大野との再戦が濃厚。岡崎ヘッドコーチは「タイミングが取りづらいフォーム。自分たちの打撃をさせてもらえなかった」と対策を急務とした。28日の広島戦(マツダ)で左かかとを痛めた阿部は9回に代打で遊ゴロ。同コーチは「いなくなって2試合で計1得点。影響はゼロではないでしょう」と続けた。1日の出場も当日の様子を見て決める。

 自己最長の4連勝中だった先発・沢村も7回2失点と粘ったが連勝が止まった。それでも中日とはまだ4・5ゲーム差。数々の連勝記録は途切れたが、牙城が揺らぐものでもない。最終戦は黒星で締めたが、7月は14勝4敗3分け。「悪い月ではなかった。また、あすから新しい月が始まる」と原監督。勝負の真夏へ、気持ちはきっぱりと切り替えられていた。

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2012年8月1日のニュース