松井、3安打!打率でイチロー抜いちゃった

[ 2011年8月4日 06:00 ]

<マリナーズ・アスレチックス>6回に中前打を放つ松井

ア・リーグ アスレチックス2―4マリナーズ

(8月2日 シアトル)
 「偽イチロー」による珍アクシデントをよそに、アスレチックスの松井は変わらぬ猛打をふるった。昨季のサイ・ヤング賞右腕ヘルナンデスからの2安打を含む3安打。「(意識は)どんな投手でも変わらない。甘く入ってきた球にどう対応するか」。第1打席は外角シンカーを左中間に運び、第3打席は92マイル(約148キロ)直球を中前へはじき返した。

 これで破竹の11試合連続安打。2番手グレイから放った8回1死での中前打も含め、3本とも最初のスイングで仕留めた。打席で迷いがないか、との問いには「それはあるかもしれない」。好球必打。それを自然と体現している。

 打率・209で後半戦をスタート。出場17試合で同・485(66打数32安打)という驚異的なペースで同・2644まで引き上げ、ついにイチローを6毛差で抜き去った。「いつも言ってますけど、個人で成績を比較することはない」。自身としても今季最高打率となったが「2割6分でしょ。上がるのはいいことですけど、意識していない。一日一日ですから」。まだまだ上しか見ていない。

 ≪8月以降は05年以来≫松井が8月以降にイチローの打率を上回るのは、ヤンキース時代の05年以来。8月2日の時点で松井は打率・305、イチローは同・310だったが、翌3日に松井・307、イチロー・306と逆転。その後は抜きつ抜かれつを繰り返し、最終成績でも同・305で同・303のイチローを上回った。左膝の故障で6、7月に長期離脱した08年も、規定打席未満ながら8月にイチローの打率を上回った。

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2011年8月4日のニュース