【第93回大会展望】九州国際大付 日大三が軸 追う習志野、智弁学園

[ 2011年8月3日 15:32 ]

第93回全国高校野球選手権

 昨夏準優勝、選抜優勝の東海大相模(神奈川)が出場せず、実力伯仲の49代表だが、選抜準優勝の九州国際大付(福岡)と日大三(西東京)が頭一つ抜けている。

 九州国際大付は主将で4番の高城を中心とした切れ目のない強力打線が魅力。福岡大会の1試合平均得点は8点以上で、決勝では11点を奪って快勝した。エース右腕の三好は春よりも制球が良くなり成長した。

 選抜4強の日大三は、プロ注目の本格派右腕・吉永の調子がいい。140キロを超す直球に加えシンカー、スライダー、カーブと変化球にも切れがある。打線も西東京大会は7試合69得点と強力で、準々決勝まで5試合連続コールド。主将の畔上、横尾、高山ら中軸には長打力のある選手がそろっている。

 これを追うのが習志野(千葉)と智弁学園(奈良)。習志野は盗塁や犠打など機動力を絡めてつなぐ攻撃が身上。千葉大会7試合では犠打を多く使い、確実に走者を進めて得点を積み重ねた。投手陣は、2年生左腕の在原と本格派右腕の泉沢が安定している。

 智弁学園は奈良大会5試合で45得点をたたき出して、他のチームを寄せ付けなかった。本塁打は10本をマークし、打線の破壊力は満点。投手陣はプロ注目の青山と小野の二枚看板。ともに140キロを超える真っすぐが魅力だ。青山は準々決勝から3試合連続本塁打を放つなど、打者としても非凡。

 プロ注目の右腕歳内を擁する聖光学院(福島)や最速145キロの直球が武器で、スタミナもある原が主戦の東洋大姫路(兵庫)も不気味な存在。例年より小粒だが帝京(東東京)、横浜(神奈川)、龍谷大平安(京都)、明徳義塾(高知)なども侮れない。

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2011年8月3日のニュース