2年生が万引きの伊勢工 甲子園は3年生と1年生で出場

[ 2011年8月3日 06:00 ]

 第93回全国高校野球選手権大会に三重県代表として出場が決まっている県立伊勢工業(伊勢市)野球部の2年生部員数人が学校近くの商店で万引をし、日本高野連が伊勢工を厳重注意処分にしていたことが2日、分かった。選手権大会には、3年生と1年生の部員だけが出場するとしている。

 同校や県高野連によると、2年生部員は6月中旬、お菓子を万引した。目撃した3年生部員が部顧問に相談。監督らが部員に聞き取り調査をすると、万引を認めた。伊勢工は県高野連に調査結果を報告。日本高野連は県大会の抽選会直前、同校野球部を厳重注意処分にした。県大会には3年生部員だけが出場した。

 2年生が主体となる秋の県大会について、伊勢工は県高野連に出場辞退を申し入れ、了承されたという。これにより、来春センバツへの出場は絶望的となり、同校の相賀康史教頭は「人間としてあるまじき行為。学校全体で指導を徹底し、再発防止に努めたい」としている。日本高野連の竹中雅彦参事は「最上級生と下級生の、夏の大会にかける温度差を少し感じざるを得ません」とのコメントを発表した。

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2011年8月3日のニュース