初出場は9校 上位狙える至学館と東大阪大柏原が初戦で激突

[ 2011年8月3日 16:30 ]

第93回全国高校野球選手権

 93回大会の初出場校は計9校。昨年の6校よりも3校増えた。昨夏初戦を突破できたのは皆無、一昨年は13校出場して5校が初戦勝利を記録した。

 9校のうち、前評判が高いのは激戦区勝ち抜いた至学館(愛知)と東大阪大柏原(大阪)の両校。皮肉にも3日目第4試合で顔を合わせることになった。

 終盤の逆転や2度のサヨナラ勝ちなど、粘り強さを発揮して愛知大会を制した至学館は創部6年目の新鋭校。全6試合継投で勝ってきた投手陣は左右2枚ずつと豊富。打線は機動力を使って好機をつくり、得点に結びつける。長打力のある田中、手崎は一振りで試合の流れを変える力がある。

 競り合いに強く、終盤勝負に持ち込み勝ち上がった東大阪大柏原は、打線が看板。高校通算55本塁打の4番石川主将の長打力が目を引く。1年生ながら1番に入る望月らが好機をつくれるかが鍵だ。

 選抜出場の東北を倒した古川工(宮城)は、140キロ右腕山田がチームの要。「スモールベースボール」を掲げる高崎健康福祉大高崎(群馬)は機動力が持ち味。延長13回の末、名門・松商学園を振り切った東京都市大塩尻(長野)は堅守を誇る。

 選抜に出場した大垣日大を破るなど、接戦での強さをみせた関商工(岐阜)、決勝まで6試合すべてで完投し、わずか計2失点の2年生エース矢沢の投球が楽しみな柳井学園(山口)、継投で初の甲子園切符を獲得した専大玉名(熊本)、投打にまとまりのある糸満(沖縄)も初戦突破を目指す。

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2011年8月3日のニュース