オリックス、福間チーフ投手コーチを2軍降格 

[ 2011年8月3日 06:00 ]

パ・リーグ オリックス6-2ソフトバンク

(8月2日 京セラD)
 オリックスは2日、福間納チーフ投手コーチ(60)と赤堀元之育成担当コーチ(41)の配置転換を決めた。投手陣再建を掲げた今季は新たに福間コーチが入閣も、82試合を消化してチーム防御率はリーグ最悪の3・54と不振だった。この日、宮内オーナーが観戦に訪れ、球団幹部と会談。巻き返しへ向けフロント主導の緊急人事を敢行した。3日にも、これまでブルペン担当だった小林宏投手コーチ(40)がベンチを担当し、赤堀コーチがブルペンを担当する入れ替えが発表される。

 派手な逆転勝利の舞台裏で、球団フロントが慌ただしく動いていた。打線の爆発で連敗は「2」でストップ。首位のソフトバンク相手に14年ぶりの5連勝を飾り、チームの再加速へ大きな弾みをつけた試合後に、球団が投手コーチの緊急入れ替えを敢行した。

 昨季は投手陣の不調で5位に低迷した。そのため今季は新たに福間コーチを投手陣のチーフ格として招へいした。しかし82試合を消化した時点でチーム防御率はリーグワーストの3・54。7月27日の日本ハム戦(帯広)では岡田監督となってから最多となる13失点の屈辱を味わった。また7月30、31日の西武戦(西武)では2試合で計14失点。最近5試合では30失点と“投壊現象”に歯止めがかからない状態が続いていた。

 すでに7月31日の補強期限を過ぎ、打つ手は限られている。そのため以前から球団内ではコーチ陣の入れ替えを検討。一時は凍結となったが、ここにきて課題である投手陣の再建へ向け福間チーフ投手コーチと赤堀育成担当の配置転換を決断した。この日、観戦のため京セラドームを訪れた宮内オーナーと村山球団本部長が会談。その席で緊急人事が決定したもようだ。

 3日にも正式発表される人事では福間チーフ投手コーチが1、2軍の巡回コーチとして2軍に帯同し、これまで1軍のブルペンを担当していた小林投手コーチがベンチ担当。そして赤堀育成担当が1軍ブルペンを担当する。5位とはいえ、シーズンはまだ82試合を消化したところ。今後の巻き返し次第では十分にAクラス進出を狙えるだけに、フロント主導の入れ替えが、どう機能するのか注目が集まる。

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2011年8月3日のニュース