松田逆転3ラン!ソフト貯金20!G小笠原復帰弾空砲

[ 2011年6月8日 21:27 ]

6回の好機に坂本が凡退し、天を仰ぐ巨人・原監督(中央)

交流戦 ソフトバンク7―3巨人

(6月8日 ヤフーD)
 プロ野球交流戦、ソフトバンク―巨人3回戦は8日、ヤフードームで行われ、ソフトバンクが7―3で勝って4連勝、貯金20とした。2年ぶり3度目の交流戦優勝へのマジックは4となった。

 巨人は左ふくらはぎを痛め、戦線離脱していた小笠原が「3番・一塁」で復帰。初回、先頭の坂本が三塁内野安打で出塁し、1死一塁で小笠原が登場したが、和田のストレートの前に空振り三振。この日DHに入ったラミレスも三振に倒れ、無得点に終わった。

 その裏、ソフトバンクは簡単に2死。3番内川の当たりは三塁前へ転がるが、脇谷が捕り損なう失策。しかし金刃が4番小久保を右邪飛に打ち取った。

 2回、先頭の阿部が三塁内野安打で出塁。しかし期待の長野は見送り三振。次打者・谷のところで阿部が走るが、谷は空振り。阿部は二塁手前でタッチアウト。谷も結局三振で無得点に終わった。

 その裏、ソフトバンクは2死から松田が四球で出るが、こちらも金刃のけん制でアウト。どちらも走者を生かせない攻撃で進んだ。

 3回、巨人はまたも先頭打者・矢野が左前打で出塁。脇谷が送ると坂本は四球。藤村が三振に倒れた後、小笠原が登場。小笠原は粘った末、9球目をすくいあげると打球は中前にポトリ。矢野が還って巨人先制だ!なおも一、三塁と和田を攻め立てたがラミレスは中飛。それでも小笠原の執念の一打で巨人が1―0でリードした

 4回、巨人は先頭阿部が右翼へ二塁打を放つ。長野は倒れたが、谷がフェンス直撃の中越え二塁打を放ち2点目を挙げた。

 その裏、ソフトバンクは先頭本多がチーム初安打となる右前打で出塁。この日の金刃は変化球がさえており、内川、小久保を連続三振に斬った。しかし小久保三振の時に本多が二盗に成功、2死ながら二塁でカブレラを迎えた。二塁にけん制のポーズをする金刃はやや投げにくそう。そのカブレラ、2球目をコンパクトに振って左前に運ぶと本多は一気にホームイン!まず1点を還した。次の田村の打球はショートへ。ところが坂本がファンブル。チェンジのところが一、二塁としてしまう。そして好調・松田を迎える。野手がマウンドに集まりひと呼吸おいたが、松田は2球目を左中間スタンドに叩き込んだ!ソフトバンク逆転4―2!たった1球で形勢は大きく変わった。

 再逆転を狙う巨人。5回、2死から小笠原、ラミレスが連打を放つ。続く阿部は左方向に大飛球を放つがファウル。結局空振り三振に倒れ無得点に終わった。

 その裏、1死後、川崎が左前打で出塁。打者・本多の時にけん制にも負けず二盗成功。本多が四球となったところで原監督が出て西村に交代。金刃は3回まで無安打に抑えながらまさかの4回1/3KOだ。1死一、二塁で続く内川は右前に弾き返す。二走川崎は一気にホームに突入するが矢野からの好返球でタッチアウト。次の小久保は四球でつないだが、カブレラが初球を打ち遊ゴロで追加点はならなかった。

 6回、再び巨人チャンス。和田から代わった金沢を攻め立て長野、谷と連打、矢野が送って1死一、二塁に。ソフトバンクは金沢をあきらめ森福をマウンドに送る。トリプルストッパーの始動だ。森福はまず脇谷を遊飛、そして坂本を投ゴロに抑え見事な火消しぶりを発揮した。

 7回、小笠原が2球目を右翼席に今季第1号を放り込み1点差。小笠原はこの試合3安打、復帰初戦で底力を見せた。さらにラミレスが右前打を放ち押せ押せムードになった。しかし森福は落ち着いて阿部二ゴロ、長野を遊ゴロに打ち取り同点は許さなかった。

 その裏、巨人は育成出身の星野が上がるが、1死から川崎、本多に連続四球を与え再びピンチ。ベンチは急いで越智をマウンドに送るが、内川にフェンス直撃の右越え適時三塁打を浴びて突き放されてしまった。さらに小久保四球で一、三塁としてカブレラの三塁ゴロの間に内川が還り7点目。終盤に入り4点差がついてしまった。

 8回はともに3者凡退で9回、ソフトバンクは吉川が登板した。吉川は3人で打ち取り試合終了。

 試合後お立ち台に立った内川は隣にいる松田を意識して「“松田さん”のおかげです。特に7回の三塁打を打った後、“松田さん”がアゴタッチで迎えてくれてすごくうれしかったです」と場内を笑わせた。そして松田は「やりました~!」と大声を出した後、本塁打を「打った瞬間入ったと思うくらい納得いくバッティングでした。その前の内川さんのバッティングがすごく参考になりました」とまるで漫才コンビのようなやりとり。最後は「交流戦、負けずに行きたい」と宣言した。

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