トレーシー一時帰国へ 股関節痛の検査のため

[ 2011年6月8日 06:00 ]

 鼠径(そけい)部痛症候群のため、6日に出場選手登録を抹消された広島、チャッド・トレーシー内野手(31)が検査のため、9日に米国へと一時帰国することになった。

 トレーシーは股関節付近に違和感を訴え、5日に病院で検査。当日は試合出場したが、違和感は消えず、翌日に野村監督と会談し、登録を抹消された。再来日は未定ながらケイト夫人、2人の子供は日本に残るため、米国滞在は短期間となる見込み。しかし一般的に鼠径部痛症候群は完治に時間がかかるため、長期離脱は避けられそうもない。開幕から39試合で4番を任せてきた指揮官も「チームの雰囲気を変えるヒットを序盤は打ってくれていたし、今後もそれを期待したい」としていただけに、痛すぎる離脱となった。

 トレーシーは1年目の外国人野手としては球団史上最高年俸となる80万ドル(約6600万円)で入団。ここまで打率・235ながら、19打点と勝負強い打撃を見せてきた。球団はT砲の離脱も受け、右の長距離打者の緊急補強に本格着手している。

続きを表示

2011年6月8日のニュース