気がついたのは9回 無欲のノーヒットノーラン

[ 2011年6月8日 11:43 ]

名桜大戦でノーヒットノーランを達成し、ナインの祝福を受ける近大工学部の久保田(左)

全日本大学野球選手権1回戦 近大工学部3-0名桜大

(6月8日 東京ドーム)
 近大工学部の久保田高弘投手(3年)が大会史上6人目(完全試合を含む)となる無安打無得点試合を達成。11奪三振、1四球の準完全試合だった。

 無安打に抑えていることに気がついたのは実は9回。ただ「(3者三振に抑えた)2回くらいから良いと思っていた」と調子自体は立ち上がりから上々で「まっすぐを投げたときミットが動かなかった」と思い通りの制球に満足感が漂った。

 欲を出さずに最後まで投げきったことが功を奏した。1メートル73、65キロと小柄な左腕で、ゆったりとしたフォームは、野球を始めるきっかけになったという元広島の高橋建投手をほうふつとさせる。快挙達成にもはにかむばかりでまだ実感できないようだったが、自身初となる大学選手権で、しっかり全国に通用することを証明した。

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