復帰2戦目で2発!阿部250号も「何のこと」!?

[ 2011年5月19日 06:00 ]

<楽・巨>7回、通算250号となる本塁打を放ち花束を受け取る阿部

交流戦 巨人6-4楽天 

(5月18日 Kスタ宮城)
 巨人・阿部が球団史に新たな歴史を刻んだ。同点の7回。右翼席からわき起こるコールに応えた。「ここまで飛ばせ、慎之助!」。1ボール2ストライクから142キロの直球を右翼席中段に放り込んだ。この日2本目の本塁打はプロ通算250号だ。

 「自分自身、何のことか分からなかった。もっと上を目指していきたい」。生還後に祝福の花束を渡されたが、一瞬とまどいの表情を浮かべるほど試合に集中していた。

 2回の今季1号は貴重な先制弾。逆風をついてバックスクリーン右へ放り込んだ。復帰2戦目にして1試合2発。捕手の250本塁打は野村克也(西武)、田淵幸一(西武)、木俣達彦(中日)に続く史上4人目。巨人では初の偉業となった。

 右ふくらはぎ肉離れから前日に復帰。2試合計7打数3安打2打点と存在感を遺憾なく発揮している。患部への負担も懸念されるが「できる準備はやってきた」。負傷後はプロテインと合わせて治癒能力を高めるビタミンや、亜鉛のサプリメントを摂取し続けてきた効果もあり体調は万全だ。

 試合後は開口一番「粘れなかったからね」と投手陣をうまくリードできなかったことを反省した。指揮官は「彼はこのくらいやってもらわないとね。チームが機能しない」と頼もしげだ。若手がはつらつとプレーできるのも、復帰後2連勝の主将の存在があるからこそ。波に乗ってきたチームの中心には阿部がいる。

 ≪捕手では4人目≫阿部(巨)が18日楽天2回戦(Kスタ宮城)の7回永井から今季2号を放って通算250本塁打を達成した。プロ野球55人目。初本塁打は01年4月13日横浜1回戦(東京ドーム)で河原から。捕手で250本塁打以上は野村(西)657本、田淵(西)474本、木俣(中)285本に次いで4人目。巨人では王の868本を筆頭に6人目の到達となった。また阿部の1試合2本塁打以上は通算22度目で、交流戦では5度目。交流戦で5度のマルチ本塁打は山崎(楽)と最多で並んだ。交流戦の通算本塁打ランクを出すと(1)山崎、村田(横)39(3)ラミレス(巨)37(4)李スンヨプ(オ)36(5)小笠原(巨)、阿部34。阿部が5位タイに進出した。

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